背番号88!八十八で米!!
そろそろこの出だし飽きてきたかもしれない山内です。
体調を崩した。昨年の大晦日に仕事納めをし、今年の元旦に仕事始めをした。それからバイトに次ぐバイト、遊びを挟みまたバイト。ちゃんとしたお休みが意外と取れず常にスイッチをオンにした状態が続いた。オフにするタイミングを逃し走り続けた結果がっくり体調を崩し、それでもなお続くバイトと断りたくない誘いや心を悩ます愛しのあの娘で思考回路はショート寸前という感じなのだ。ちゃんと続けようと思っていたラジオの配信を泣く泣く休止し、ただ電波を飛ばすことだけはどんな形でも続けようと文藝部で何かを書こうとしている。今の自分にはどうやっても明るい話ができそうにないので大好きなマイケルジャクソンについて書いてみようかな。
多分小学校5年の頃だったと思う。家に帰ると母がワイドショーを熱心に見ていた。そこでは足の長い男性が激しく踊っていた。「マイケルが死んだんだって。」誰だ。知り合いか?「ほらこの人。見たことあるやろ。」テレビはマンションの窓から群衆に向けて赤子を見せつける白い肌の男を映した。そうか。この人がマイケルジャクソンか。顔と名前が一致した。で、この人は何の人だ。「スリラーって知らんの?」テレビは赤い服を着た黒い肌の男がゾンビを従え踊っている姿を映していた。え?さっきの人?え?いや謎はいっぱいあるけどとりあえずなんじゃこのかっこいい人は!!
僕とマイケルの出会いは、悲しいことに彼の死がきっかけだった。その日から彼の追悼番組がいろんなところで放送され、そのたびにムーンウォークからスリラーからいろんなものを見たり母からマイケルの知識を植え付けられ、気づけばマイケル大好き少年になっていた。必死にムーンウォークを練習したりMVの真似をしたりライブインブカレストのDVDなんかもう毎日ループしてるぐらい見まくったりした。
ステージに飛び出してきた彼は微動だにしていないのに観客は泣き叫び失神する。顔を横に向ければ歓声が上がる。サングラスを外し音楽が流れだすと歓声が上がる。やばい。かっこよすぎる。こうなりたいと何度も思った。
彼はスーパースターでいつでも歓声を浴びていた。その歓声と同じかその何倍もの批判も受けた。ステージに立っていない彼の笑顔はどこか悲しそうでもあった。
僕はずっと人の心が分からなかった。今もわからない。「そりゃみんなわからないよ」と言われるけど、表情から読み取ったり行間を読んだりすることが人よりヘタな自分は他の人とは違う「わからない」が多かった。後にそれは自身が軽度のアスペルガー障害であることが原因だと分かりずいぶんと気が楽にはなったが、それからは「いかにこれを言い訳にしないか」という点で悩むようになった。どれだけ自分のことを説明しても「でもそれはほかの人も一緒でしょ」と自分に言い聞かせてしまう。普通でないことはわかっているけどでも普通でいたい。普通でいるにはどうすればいいの?そもそも普通って何?わからなかった。
マイケルも普通が普通じゃない普通の人間だった。小さい時からカメラの前で歌い踊り並外れた才能と努力でスーパースターの名を欲しいままにした。ただ、彼にとっての普通は普通に普通ではなかったはずだ。彼のネバーランドでの生活や買い物の様子などはテレビで指をさされ笑いものにされていた。
スーパースターのマイケルを自分と重ねてみたりした。おこがましいにもほどがある。ただ普通を押し付けられるのが普通の世界で普通が分からない僕らは似ていた。彼の悲しそうな笑顔の理由もわかるきがした。実際気がしてるだけだけど。
結局暗い話になってしまった。僕はいまだに自分が普通だと思っていて僕の周りの方が普通じゃないと思っているけどやっぱり僕は普通じゃないみたいで...という堂々巡りの中でいる。そんな僕を救ってくれるのはやっぱりマイケルだ。彼はどんなことがあっても歌い踊り観客を魅了していた。僕も何かを生み出そう。普通じゃない僕にしか生み出せない何かがある気がする。実際気がしてるだけだけど。とにかく何かを生み出そう。まずは疲れをとることから。
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