「こうして桃太郎は、おじいさんおばあさんと、いつまでも幸せに暮らしました。」
めでたしめでたし。はい、おしまい。
昔話「桃太郎」でした。おもしろかった?
……いくつか、分からないところがあった?どこどこ?
桃太郎が持って帰ったもの?
金銀財宝だよ。金と銀はわかるよね。ぴかぴかの金属。
ん?「金と銀を持って帰って、どうして幸せになるか分からない?」
……ああ、そっか。そういうことか。
昔はね、金とか銀ってのはすごく貴重で、価値があるものだったんだ。
だから、工業部品としての用途以外に、小判とか銀貨に使っていたんだよ。
あ、そこも説明がいるか。小判っていうのは昔のお金のこと。
昔はお金って、モノだったんだ。今みたいな電子データじゃなくて。
あ、荷車ってのは、箱に車輪がついたもの。
ええと、車輪っていうのは、軸を中心として開店する仕組みの二つの輪。
ホバーシステムがない頃の重要な運搬機構だったんだ。
うー、説明すること多いなあ。
とにかく、荷車いっぱいのお金ってのは、すごく価値があったの。
桃太郎は鬼ヶ島から、価値のあるものを持って帰ってきたってこと。
あー、鬼ヶ島ね。当然そこ引っかかるよね。
鬼っていうのは、えーと、化け物。モンスター。
そうそうそう。このまえ、外宇宙から攻めてきたクリーチャーみたいな感じ。
ああいう凶悪な侵略者が、うじゃうじゃ居たのが鬼ヶ島ってわけ。
で、島っていうのは、周囲を海に囲まれた陸地。
あと、船っていうのは、水に浮かべて物や人を運ぶ乗り物。
昔はなにせ、ホバーシステムがなかったから、島には、船で行くしかなかったんだって。
だから桃太郎一行が船に、え、そこも分からない?
弱ったなあ。キジはともかく、サルとイヌくらい知っててもいいんじゃないの。
確かにどれも絶滅してるけどさあ。
キジってのはトリの一種。トリってのは翼を持ち空を飛ぶ生物。
サルは霊長類ね、二足歩行を行い樹上で生活する生物の一種。
で、イヌっていうのは、四足歩行で嗅覚に優れ、飼い主に従順な生物だったんだって。
犬が随分とコィラットに似てる、って?
違う違う。コィラットってのは、もともとイヌをモデルに創られた機械生命なの。
お話の中で、コィラットが燃料を摂取するみたいに、犬がきびだんごを食べるでしょ。
あ、キビってのはかつて収穫されていた穀物ね。
大昔には、自然に繁殖していた植物が栄養源として摂取されていた。
今みたいに食糧工場がなかったから……あれ?ちょっと待って?
ねえ、そもそも、桃、って何か分かってる?
やっぱり!
モモっていうのは、かつて収穫されていた、果物。
食物から子供が出てきたから、お爺さんやお婆さんはビックリしたんだよ。
別にさあ、怒りゃしないんだから、分からないとこはどんどん聞いてね。
洗濯っていうのは、水や洗剤で衣類を洗うこと。
信じられないだろうけど、昔の服には自動洗浄機能がなかったんだよ。
柴刈りっていうのは燃料補給活動。
とにかく貧弱なエネルギー源だから、毎日補充する必要があったってこと。
あーそっか、その説明を先ずするべきだったか。
お爺さん、っていうのは、老化した人間のオス。
お婆さん、っていうのは、老化した人間のメス。
で、人間、っていうのはね。もう絶滅したけども、二足歩行をする霊長類の一種。
桃太郎の仲間?
それはサルだよ!もーっ!
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