ステキな人。( ぽっきー千代子 )

私が勝手に思っている事なのですが、51年も生きてきたので、ちょっとは的を得ているかもしれません。。。私はかわいい人が好きです。ステキな人も大好きです。でも、ステキな人に会う時には、注意を要します。ステキな人は、ちょっと怖いです。なんか本能的に苦手です。できれば近寄らずに済むようにしたい…って、あれれ、なんか言ってる事が変ですね。ステキな人には、たぶん私も構えてしまうんでしょう。傷つきたくないし、傷つけたくない。嫌われたくない。ちょっとしたひと言や仕草が、取り返しのつかない傷になるかもしれない恐怖があるのかもしれません。だからなんか敬遠してしまうのでしょうか。私にとって特にステキだなあと思う人は、明らかにきらきらしたものを、見られないように隠している。私にはそれがわかってしまう。わかってしまう気がする。そして、それには理由があるはずで、それが私をますます強く惹きつける。それを私だけに見せてもらいたくって、興味や好奇心に負けて不用意に近づいてしまったならどうなってしまうのか、それは今までさんざん経験してきたではないか。もうさすがに同じ失敗はしないぞ。一緒に、幸せに、そっと穏やかに同じ時代を生きていきたいよ。最近会ったあの人も、手をつないでくれただけで、私はとっても嬉しかった。ハグするよりもたくさんの温かさが伝わってきた。なかなか合わない目が合った時、死んだような目は死んではいなくて、奥で強く確かに光っていた事に気がついて、私は幸せを感じてしまった。いろいろ気がついてしまう。気がついてしまう気がする。でも、ステキな人って、みんなそんな風なんだとしたら、私はあんまりステキな人にはなりたくないなあ。もちろんそんな心配はご無用ですけどね。

フェスボルタ文藝部

”電話一本で誰でも出られるフェス”こと『フェスボルタ』から、部活を始めます。小説、エッセイ、評論、体験談、旅行記、戯曲、インタビューetc.みんなで文章書こうぜ。

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