僕たちが歴史の証人になる可能性とは?(美音)

ごきげんよう!美音です

自転車ロードレース界で最強と言われるクリストファー・フルーム選手が来年度のジロ・デ・イタリア参戦を表明しました

ジロ・デ・イタリア(以下ジロ)とは自転車ロードレース界で最も権威があるとされるツール・ド・フランス(以下ツール)と並び称され、スペインで開催されるブエルタ・ア・エスパーニャ(以下ブエルタ)を含めて三大ツールとされるレースです

寒さと急峻な山岳を超えるステージが特徴的な23日間にも及ぶレースで来年は101回大会となります

そんなレースに8年ぶりに最強の選手が出場するとあって盛り上がりを見せているようですが、聞こえてくるのがネガティブな声ばかりなので、逆にこれはとんでもないことが起こる可能性があるのではないかと考えたための妄想ですが付き合っていただけると幸いです

まずフルーム選手はジロを制すると、全てのグランツールを勝利することになるので、史上7人目の快挙となりますが、この可能性はとても大きいでしょう、ジロでフルーム選手を止められる選手がいるかどうかが鍵になってくるはずです

次にフルーム選手が目指すであろう快挙はダブルツールです!

上で紹介した三大ツールのうちの二つを同年に制覇することなのですが、今年のフルーム選手はツールとブエルタを同年に制覇した史上3人目の選手(ブエルタの日程が春から秋に変わってからは初)となったわけですが、ジロとツールの二つを制するダブルツールはまだ達成していません。

これは過去達成者が7人になっています

正直、フルーム選手は来年ツールを制することができれば歴代最多記録である5回目の優勝にならぶので、ツールの前に開催されるジロに出場することはないのではないかと予想していました、理由としてはツールより前に開催されるジロに出場することによって、ツール期間中に疲労のたまりすぎで本来のパフォーマンスを発揮することができない可能性があるからです。

これがツール制覇に向けて大きな不安材料となることは確かなのですが、今年は例年とは違いサッカーワールドカップの影響でジロとツールの間が一週間伸びるという稀に見るチャンスです、その分を疲労回復にあてられるのは大きいですし、日程こそ違えど今年既にダブルツールを達成している経験は非常に大きなアドバンテージとなるでしょう

落車などのアクシデントがなければ、平坦でも山岳でも一つ抜けているフルーム選手の2年連続ダブルツールは可能な範囲だと考えられます

しかし本題はここからです、私としてはみてみたいという希望にはなりますが

ジロ、ツール、ブエルタの完全制覇は可能なのか


ということについて考えてみたいと思います、これは過去達成者が1人もいません、一年に三大ツール全てに出場した最近の有力選手というと去年スペインのバルベルデ選手が出場しました、成績は3位、6位、12位と、だんだんと落ちてきてきているのがわかります、バルベルデ選手もグランツールを過去制したことがある選手なので、この難易度の高さがわかる結果となっています、さらに例年ジロやツールになにかしらの理由で出れなかった、もしくは途中リタイアしてしまった強い選手がラストチャンスとばかりに参戦してくるのがブエルタです、さらにその選手たちは疲労があまり溜まっていないため好調です

これは流石に難しいかと思われます、いくらフルーム選手といえどジロ、ツールを制してブエルタに臨んだ場合徹底的にマークされるでしょうし、疲労もありベストな状態で臨めないことも考えられますので、あまり現実的とはいえないのではないでしょうか


しかし、実は来年フルーム選手にとって大きなチャンスだと思われるレースがあります、それは世界選手権です

なぜならフルーム選手が得意とする長い登坂のコース設定に加え、去年のツールで他の選手を突き放した下りも多めにあるコースになっているからです

もしジロ、ツール、世界選手権と制する(トリプルクラウン)となると史上3人目の快挙となります、これは実現不可能とは言えないレベルにフルーム選手はいるのではないでしょうか

考えてみると、歴史の証人になれる可能性があるので、強すぎて好きじゃないという人が多いフルーム選手ですが、来年は歴史的な記録に挑むチャレンジャーとして応援してみてはいかがでしょうか?

美音でした!

フェスボルタ文藝部

”電話一本で誰でも出られるフェス”こと『フェスボルタ』から、部活を始めます。小説、エッセイ、評論、体験談、旅行記、戯曲、インタビューetc.みんなで文章書こうぜ。

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